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2008年2月 5日 (火)

加速度

 自分のなかに何か不満(満たされないもの)があって、解消される保証もないのに、今、目の前にあるmotivationに突き動かされるように何かを求め出す。今は、堰を切ったように「写真」という言葉のつく本やHPやブログにばかり目がいってしまう。それも、ここ数冊カメラ会社やソフト会社の御用雑誌のようなものばかり見てきたから、余計にその手の本が嫌になり、「写真」を切り口にした別の角度の本が読みたくて仕方なくなっている。スーザン・ソンタグの「他者の苦痛へのまなざし」がまだ届いていないのに、次の本を注文する。1980年に事故死したフランスの哲学者ロラン・バルトの死の直前の本。中身は全然知らない。立ち読みしたこともない。けれど、「明るい部屋」というタイトルに惹かれた。決して明るい内容の本でないことは確かなのだが。

 かつて写真に興味を持っていたころ、3台も続けて一眼レフカメラを買って、モノクロームのフィルムを入れて撮っていたころ、これもエイズで若くして死んだロバート・メイプルソープの写真展で買ったカタログが見たくなって部屋の中を探したが見つからなかった。マッチョな女性を撮った写真は衝撃的だったが、今見たいと思うのはこれもモノクロームで撮った花の写真。ヌード写真は構図も覚えているのに花の写真は何も覚えていない。本は買っても場所をとるだけでそのうち邪魔になるからもう買わずに図書館で借りようと何度も思うのだがつい買ってしまう。私は書き込みをしたり、線を引いたり、付箋をやたらと貼りつけたり、ひどい場合は、切り取ってノートに貼ってしまったりするから、本を借りることは出来ない。一度読んで詰まらなければ、捨ててしまうだけだ。こういう本の消費の仕方は正しくないと思いつつ、気に入った本は何度も読み返し、本棚にしまう。次のmotivationが高まるまで何度も何度も出してきては引いた線の上に書き込みをする。明日あたり届くはずの2冊の本がそういう形で私の手元にしばらくとどまればいいと思いつつ、待っている。

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写真」カテゴリの記事

コメント

 スーザン・ソンタグの本より後から注文したロラン・バルトの「明るい部屋」が先に届いた。最近みんな帰宅が遅くて家に不在通知が入っていることが多いので、職場に送ってもらうことにしていたのだが、今日昼休みにAmazonの過剰な包装のメール便が届いた。他に読む本がなかったから、再読を始めていた「デジタル写真の学校」につけていた本屋の包装紙様のカバーを外して、新しい本のサイズに折り直して掛け替える。表紙をめくった無地の頁の上の方に日付を入れる。いつもの儀式。
 
 タイトルとともに私を惹きつけた表紙の写真が口絵にも大きく掲げられている。サテンのような青いカーテンを透かした部屋の中、ベッドかソファかの上に置かれたふくよかなクッションが青い影を作っている。決して「明るい部屋」ではない。が、カーテンを開らけば瞬間的に目がとらえきれないほどの光の横溢が待ち構えている。ダニエル・ブーディネの「ポラロイド写真」と題されたモノトーンのカラー写真。ロバート・メイプルソープへの言及が全体に幾つかあった。その中で、ここ数日来私が目黒の庭園美術館で見た花のモノクローム写真が「アイリス」だったことを拾い読みしていて知らされた。さっそく、2B、0.7mm芯のシャープペンシルでゴリゴリと線を引く。この本は私を未知・既知問わず、写真の、あるいは映像のさまざまな場所へ連れて行ってくれる予感がした。

投稿: EUGENE | 2008年2月 6日 (水) 22:47

カメラもマックも わたしにとっては未来ですからEUGENEさんに立ち寄って拝見しています。ニコンのカメラの事を知らなくてカメラ比較でそれぞれの特徴と違いを見ましたから、やっと話が分かります。

ポラロイドが終わりになるらしいニュースを聞きました。ポラロイドのイメージ トランスファを知人がやっているのを見ていましたから急に懐かしく成って本や写真集を広げています。
デジタルカメラは本当に凄まじく変わりますから、どのカメラが自分に合うかも なかなかわかりかねます。一年前にもキャノンのカメラを使っている人からCDデーターを貰いました。宣伝文句より、貴重な勉強でした。

D40とD300の比較も、そういえばいいカメラのはずなのに私たちの前に座って「テスト撮りをしなければならないから」と言っていた意味がやっと解りました。

投稿: takako | 2008年3月28日 (金) 14:27

takakoさん こんにちは

今、山の家から駅前までおりて、管理会社横の村営駐車場からこれを書いています。管理会社のFREESPOTがここから使えるのです。

最近、カメラのことも、Macのこともちょっと穿ったことばかり書き出しているなと自分で感じています。人様のことはどうだっていいのに、人様が誤った使い方をしていると感じると黙っていられなくなるのです。

D300はボディだけで一番安いところでも16万円以上するNikonのフラッグシッブカメラです。見るからにすごいカメラで私などは身が引けてしまいます。本当のプロはどうかしりませんが、クチコミサイトなどに書いてくる人のレベルを見ると、D300のサイトより、D40のサイトのほうがずっとセミプロっぽい人が多いです。そういう性格のカメラがD40のようです。私などのエントリユーザからかなりの腕前の人まで使い込むとその能力がかんたんに引き出せるカメラ。一方、D300のほうは下手なユーザが使ってもすべての能力を出し切らすことが難しいカメラという印象です。

今日は結婚記念日なので家内と二人で町のマーケットまでおりてワインを買ってきました。山の家では三女が残って庭に散乱した枯れ木を集めて、ストーヴをガンガン焚いて待っています。東京は桜満開ですでに春ですが、1249mの山の中はまだ寒いです。夕べは0℃でした。

投稿: EUGENE | 2008年3月29日 (土) 13:31

EUGENEさんご夫妻の記念日でしたね。
おめでとうございます。

Y乃さんの音大卒業式もありましたね。
ご卒業おめでとうございます。
もうですか。時が経過するのが速過ぎます。

私の師匠は『二人で見るものはみな美しく見える』と言いました。
また 私の知人は『生涯で大事なのは夫婦が一緒に老いる事が出来る事だ』と言いました。
レーガン大統領は、一日に一回奥様に感謝し愛していると言う事と言いました。
偉人たちはそれぞれ上手に生きて来たんですね。

>1249mの山の中はまだ寒い。
東京も花冷えがするそうです。
私の所も藤の花が咲くのをひかえています。

ニコンの大きなボディと大きなレンズは目立ちますよね。アメリカでも軽くて持ちやすいのが一番売れて人気があるらしいです。人気ランクで見ました。三脚を立てて場所をとっている私たちの前に来た人はマナーは悪くなかったですが、ベイエリアで良く見かける顔でしたからお仕事でしょう。2つカメラを持っていました。みんなシーンとしましたが、私だけそんなに高いカメラだとは値段を知らなかったと思います。

投稿: takako | 2008年3月30日 (日) 14:38

takakoさん

冷たい雨の降る東京に少し前に戻ってきました。山を下りる少し前から山はみぞれになりました。

ポラロイドカメラがなくなるのですか。私自身は自分のものとして使ったことはないのですが、15年くらい前まで仕事で使ってました。

私がカメラに再び凝り出してから読んだロラン・バルトの「明るい部屋ー写真についての覚え書き」という本の表紙はダニエル・ブーディネという写真家の《ポラロイド写真》(1979)という写真です。青緑のカーテンを透かして外光が部屋に充満している写真。光と影に重量感があります。ポラロイドでこういう写真が撮れるということ自体驚きでした。

投稿: EUGENE | 2008年3月30日 (日) 20:35

コメントを書いてから、元の発言で「ポラロイド写真」について連綿と書いてました。どうも前にも同じようなことを書いたことがある、と思いつつ書いたのですが、何度も同じことをしゃべる老人になってしまいました。

ちなみに私はレーガンは好きじゃないですけれど、毎日FERMATAに愛しているよと言って(言わされて)います。

投稿: EUGENE | 2008年3月30日 (日) 20:42

EUGENEさん.
女性は、美しいと言われながら美しく育つと思っています。男性の中の女性が美しくないのは、周囲にいる男性のせいと思っていました。乃乃乃さんたちの美しさやFERMATAさんの美しさが 何故なのか今わかります。

>FERMATAに愛しているよと言って(言わされて)います。女性として見習いたい!

スーザン・ソンタグもロラン・バルトのことも始めてです。図書館で見つけて「明るい部屋」も見てみたいです。EUGENEさん 夜更かししても体調良さそうと思って安心します。思う事を真っすぐに言えるのは素敵だと思います。

投稿: takako | 2008年4月 2日 (水) 15:17

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