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2007年7月15日 (日)

台風の切れ目

台風の切れ目
金曜から土曜に日付がかわるころ山に着いた。小海線の跨線橋を渡り、山道に向かいだすと霧が立ちこめはじめた。車のライトは白い水蒸気の幕しか照らさないが、そこは慣れた道だから難なく家にたどりつく。車のエンジンを切ると外は真っ暗で、懐中電灯の明かりだけをたよりに荷物を家に運び上げ、一息つくとポツポツと雨が降り出した。

昨日から今日の午前中まで風も雨も特に強まりもせず、同じ強さで続いた。非常用のラジオ付懐中電灯のラジオで台風情報を聞く。各地に大雨を降らしているらしいことを知るが、家の中は多少湿気を感じ、薄手の長袖シャツでは寒いだけで嵐の前触れすら感じない。

三連休の中日の今日は雨がやみ、近くを少し散歩した。野イチゴの実が美味しそうな色をつけている。FERMATAが摘んで食べている。

今、ベートーヴェンの第五を聴いていると三楽章から四楽章に移っていくのに合わせるように、雲の切れ目から日が射した。重たい曇天から一瞬のうちに初夏の青葉の輝く色に変わった。何分ももたなかったけれど、ベートーヴェンの生の賛歌と重なり合って森を満たした。

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コメント

林の中の野いちごは格別美味しいだろうなと思います。
冬に木の葉が落ち朽ち土になり、野いちごの茎は成長し
夏に実をつけたのですから空気と水分と太陽とバランスが
あるところでしか植物は実らない自然の掟の中にある苺で
すから、、、

林の中緑の葉を濾過してくる光、
ベートーヴェンを聞く木々、
想像しただけでも 鳥肌がたちそうな舞台装置です。

投稿: takako | 2007年7月16日 (月) 04:48

takakoさん

つい自然の美しさばかり書いてしまうのですが、昨日の散歩中には工事途中で会社が倒産し廃墟のようになった広大な現場入り口近くに、車用のディーゼルオイルの缶やゴム製の作業用長靴など、廃墟になりたてのころにはなかった廃棄物が不法投棄されていました。悲しいけれど、これが現代のもうひとつの顔です。

舞台裏の汚さにも身震いがでそうです。

投稿: EUGENE | 2007年7月16日 (月) 12:57

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