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2007年6月24日 (日)

徳島生まれの快適さ

Nychair01 2脚揃ったニーチェアXとオットマンである。けっして高級なものではないし、美的に際だったものでもない。前世紀、田舎の町工場で試行錯誤を重ねて生まれた椅子であるが、届く前に想像していたような、当時どこの駅前にもできていたスーパーマーケット(今のような食料品中心のマーケットではなくて、小規模な百貨店である)の家庭用品売場に並んだ東南アジア製の安物とは格が違う。今でこそ立派な老人になっているがこの椅子を作ったのは徳島の新居猛という一人の職人である。椅子マニアだった宮脇壇が愛したような椅子たちがA級グルメならぬA級ファニチャならこの椅子はA′級ファニチャだろう。

Nychair02_2 梱包された箱のロゴといい、組み立て説明書に描かれた絵といい、実に今風ではない昭和の名残りを感じさせる。しかし、椅子自体はしっかりとしている。部品もキャンバス地もすべて不具合が出てくれば交換が可能だ。座り心地はしっとりと体を包み込み、実に心地よい。NYのMOMAが目をつけただけのことはある。一応私用はオリーブと名づけられたキャンバス色だが、なんというかもう少しくすんだ色で、落ち着いている。生地はオットマンの組み立てを間違えて座ったときに少し破いてしまったが、ちゃんと組み立てればちょっとやそっとで破れるような柔な生地ではなく、厚手で少し毛羽立った感じがとてもいい。

Nychair03 これはFERMATA用のレンガ色。これもレンガというよりはくすんだ微妙な色合いで落ち着いている。よく考えたものだと感心するようなパイプの形に合わせてキャンバス地に穴が開けてあり、それを木製の肘掛けと組み合わせる。木製の肘掛けには2色あり、白木と茶色く染められたものがあるが、2脚とも白木にした。この木製部が組み合わされたX型の脚部と巧く組み合わされており、回転しながら縦にぴったりと畳めるから邪魔なときはどこかの隙間に押し込んでおける(たぶん私は運搬時以外は畳まないと思うが)。座面が低く落ちており座るとキャンバス地がたわむから床からのお尻のあたりの高さは10cmちょっとと低い。この低さが妙に新鮮で、座って部屋を見渡すと視線がこれまでにない位置になる。今は立ったり座ったり困ることはないが、歳をとったらちょっと辛くなるかもしれない。オットマンは別売りでなくてもいいが、だらしなく座って本を読んだりうたた寝をしたりするには絶対にあった方がいい。ただ、オットマンも含めて一脚が占める面積は結構大きいから広い部屋向きではある。

いずれにせよ、ぐでっとしたい時にぐでっとできる快適な椅子だ。秋口になったらデッキに出して木陰でビールなどを飲んだら最高だろう。

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コメント

折り畳む事が出来るので便利に使った事があります。
日本に行ってデパートで見ると買ってサンフランシスコ ベイエリアに持ち帰りたい気持ちになります。
その後 何代か似たものを買いましたが、何か物足りないです。多分 高さとかが合わないのだと思いますが、、、

当時は白と黒しかなかったように思いますが、今は素敵な色があるんですね。FERMATAさん用のレンガ色もいい色合いです。ちょっと好きな色に受け止められて時を過ごすのは格別です。

投稿: takako | 2007年7月 1日 (日) 05:33

takakoさんもニーチェアユーザでしたか。

高さが絶妙ですね。腰が痛いと起きて椅子から立つのがちょっと辛いですが。

今、避暑のシーズンインだから、インターチェンジ近くのホームセンターではたくさんの木製デッキチェアが並んでいます。山にはいかにもアウトドア風で似合いそうですが、一台使ってみてもういいやと思いました。色や形にこだわりがあり、安手のアウトドア用品の椅子は欲しくなくなりました。自分で作ったらきっと愛着もわくのでしょうが、デッキにおくテーブルの絵や図面や材料の素材やサイズなど計算したスケッチはたくさんできているのですが、いざ作ろうか、という段になると面倒くさくなり、作っていません。たぶん作らず終いになると思います。

投稿: EUGENE | 2007年7月 1日 (日) 23:05

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