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2007年4月15日 (日)

春のはしり

Hukinoto07 甲府を過ぎると雨がひどくなった。予報どおりだ。通水作業がまだ済んでいなかったため、雨の中、懐中電灯を照らしながら家の周りを一周してマニュアルどおりに栓を閉めていく。霧がたちこめ、暖かい雨が降り続いている。

 一夜明けると良い天気だった。3週間前と一見して変化は感じられないが、よく見るとデッキにかかる木の枝に若芽が今にも吹き出しそうになっている。冬枯れが行きつくところまで行きつき、春の芽生え目前というこの時期はマクロで見るともっとも森が貧相な時期で、部屋の中からも林の向こうに富士が白い冠をつけて青く見える。ところがミクロの目で見ると春はもうそこかしこに訪れている。今回の画像はすべてFERMATAが散歩しながら撮ってきた。
Taranome07
 私はこの家が建ったときから気になっていた洗面所のタオル掛けのぐらぐらを直していた。すぐにクレームを付けたのだが適当にネジの締め増しをして済ました会社はその直後に倒産した。後ろに柱のない石膏ボードの上にねじ込んだだけの手抜き仕事は抜本的な解決法を考えないと駄目だった。結局、町まで下りていき、板を買ってきた。思い描いていた飾り彫りされてオイルステインが塗られた腰板風の板はちょうど良いのがなくて、浴室の中と同じ檜の板を一枚買ってきた。これを壁の上から後ろに柱のある位置に釘で打ちつけ、タオル掛けをつけ直した。4年がかりの懸案事項を解決して私の休日のお仕事は終わる。 Hosyu

 どうも小さな花を見つけながら歩く趣味はなく、FERMATAが写真で撮ってきた画像を見るだけで十分という山暮らしを指向する人間らしくない生活を続ける。それもまた私にとってリラックスできる時間の使い方なのだ。

Sumire07 スミレもタラの目も蕗のとうもボケの花も毎年見ているから見なくていい。もっと遠くに見える青い山脈の方に目がいく。 Boketsubomiボケのつぼみは可愛いが色が淡すぎて私の視野には飛び込んでこない。言われて初めて気づく程度だ。こうしてみると男と女のものの見え方は違うのだなと思う。

 帰り道はFERMATAの希望でいつもと違う道を行く。韮崎に向かう桃園が続く道。菜の花と桃の花がFERMATAの予想どおりに鮮やかに咲き、空にくっきりと富士が見える。 
Togenkyo 写真は新府城跡の近くの桃園。

 相変わらずM乃からは音沙汰なし。帰宅後、FERMATAが、一日一回くらい生活を報告しなさいとメールするとしばらくして、今日はチーズトーストを食べた、元気! とだけ返事がきた。連絡しないのも彼女が新しい土地へ順応するための必要な過程なのかな。

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