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2007年1月25日 (木)

東京の星空

 長い2週間だった。M乃の受験が始まり、さすがに今年は悠長に構えてもおれず気を揉み、結果(といっても自己採点だが)は想定外の出来だったようで、かといってもう浪人は嫌らしく、去年のようなこだわりのある志望校選択をあっさり放棄し(本人は一応こだわっているというが、なら去年だって受けておけば良かったじゃないかと思わせる選択をしている)、とにかくどこかへおさまってしまいたいらしい。おやじのこだわった浪人時代の話を何度も聞かされている彼女としては、それはそれでいいのだけれど… とにかく、大学4年間で世の中を渡っていける知恵をつけられるわけではないから、行きたいところより行けるところへ行くという選択のあり方もいいと思っている。これからが本番なのか、すでに行けるところは限られている今、道のりの半分は終わったのか、今のシステムがよくわからないから、私には何とも言えない。

 さっき、FERMATAの父親の入っている施設の駐車場に車を止めて、夜空を見上げた。周囲にさえぎるものがないので、天空がぐるりと見渡せる。風があったから雲はきれいに吹き飛ばされた黒っぽい空に半月にあと少しの月が出ていて、星はわずかにしかみえない。判別できたのは北のカシオペアと南のオリオンだけで、どうしてこんなに小さいんだろうと思うくらい星座を構成する星が貧弱だった。東京で星を見ようと思っても今ではこの程度にしか見えないことはわかっているのだが、あらためてその光の寂しさを実感した。だから都会の人間は狂ったように電飾を競い合うのか。クリスマスが過ぎたのにいまだに家を明かりで飾っているところが残っている。夏の花火といい、冬のライトアップといい、厚化粧のホステスのようで見ていておぞましくなる。

 暖冬というけれどなんだか私にはとても寒い冬だ。

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