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2007年1月 8日 (月)

雪の三連休

Hubuki07 山で迎えられなかった今年の正月はこの三連休に始まる、とこころに決めていた。金曜日、ふだんは帰宅の遅い子らも早くから家で準備をして私の帰宅を待っていた。家に帰るとすぐに家族5人+猫1匹の荷物を車に積み込んで夕食もとらずに出発。去年までは荷物を座席の方にまで積み込んでpauのスペースを空けていたのに今年はそのpauがいない。

 高速を飛ばしてETCの割引時間帯も無視して山まで一直線で向かった。小海線の跨線橋を渡り、林道に入っていくと車のライトの真正面に大きな牡鹿がこちらをじっと見据えて立っていた。いったん車をとめてあいさつをする。臆病な鹿はすぐに踵を返して別荘地の奥の方へ消えた。幸先がいい。半年ぶりの娘らを含めた家族全員の森の生活はストーヴを焚くFERMATA、通水をする私とM乃、簡単な食事を創り出すY乃、荷物の整理をするA乃とみんな楽しげに動く。思ったより寒くなく、−3℃くらい。人が多いせいもあり、狭い山の家はすぐに暖かくなった。

 低気圧の到来という天気予報どおり、翌朝は一面の銀世界で一日中水気の多いぼたん雪が降った。昼過ぎに高速バスでやってくるぴょっちを迎えに町に下りて買い物をしていると、須玉ICからチェーン規制がかかり、そのための渋滞が始まったと携帯メールが入った。1時間遅れでバス到着。山道は15cmくらいの積雪だがスタッドレスを履いたAWDは何事もなく走った。土曜日の雪は午後からみぞれに変わり積もった雪にポツポツと穴が開くような感じで量が減っていったが、なくなる前に日没。

 その夜、近くの森の中で雪崩の音を私以外のみんなが聴いたという。日曜日の朝はまた新しい雪が昨日の雪の上に降り積もり、車止めにおいた車はあっという間に雪に埋まった。この日の雪はパウダースノーで風に吹き飛ばされるような雪だったが、除雪の入っていない山道は重い雪と軽い雪が重なって深くなっている。なのにFERMATAは駅前のパノラマの湯に行きたいと言い張った。気が重かった。しかし私も走れないとは思っていなかった。

 それが甘かった! 家を出てすぐに大きな下りと上りが続くV字谷をそろそろと車を走らせ、Vの字の右側の頂点まで行きつき、そこから多く曲がりながらさらに続く上りに入ったところで車は制動力を失った。ずるずると下がりだした車を何とかコントロールしながらV字の一番下までバックで戻り、何度か繰り返すうちに、新雪の下の凍った前日の雪が出てきて前にも後ろにも進めなくなった。車のお尻半分が谷側にかかったところで車は止まった。温泉どころではなくなった女性軍は家に引き返し、管理会社に連絡を入れてもらった。除雪機を前につけた小さなジープがやってきて私の車を牽引しようとしたがどちらもスリップして動かない。それでも体勢を戻すことはできた。救助に来てくれた小林さんと二人で策を練るが結局牽引はあきらめ、自力で戻るため車の向きを家の方向に変えるために少し広めの部分の除雪をしてもらう。雪の壁に何度か鼻先を突っ込みながら切り返しを繰り返してようやく車の向きを180度変え、V字の上りを除雪しながら先導してもらい何とか家に戻ることができた。約1時間以上、雪の中で格闘した。車の中も、体も雪だらけ。これだから都会の人は… とは言わなかったが、小林さんそう思ったろうな。お世話になりました! 実は前の車でも一回小林さんに来てもらったことがあり、そのときの苦い経験からAWDに変えたのだが… 自然を甘く見ちゃいけないということをまた学んだ。

Turara07 今朝は真っ白な雪の中を日が昇りきれいだった。屋根が暖まったせいで家の四方すべてに長いつららがシャンデリアの飾りのようにキラキラ輝いた。それでも午後になると雪雲がまた立ちこめ、気温がぐんぐん下がりだした。小雪も舞いだしたので昨日の今日だから心配で早めに帰宅の準備をして山を下りた。昨日登り切れなかった上り途中の曲がり角はきれいに除雪されていた。きっと昨日のうちに小林さんが雪を掻いておいてくれたのだろう。高速のインター入り口までたどりつきほっとして、管理会社にお礼の電話を入れた。

 中央道は空いていた。キズだらけだったり、鼻先やバンパーがへこんでいる車を何台も見た。同じような思いをした人がたぶんかなりいたのだろう。幸い私のYATSUGATAKE EXPRESSはキズもなく、元気に家にたどりついた。

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コメント

またまたお邪魔します。
突然の「V字谷」で、ホームドラマからいきなりヒッチコック(古いですか)か、と少々身構えましたが、最終的には「小林さん列伝」となって、めでたしめでたしでしたね。
遅くなりましたが、今年も宜しくお願いします。

投稿: mimi-taro | 2007年1月 8日 (月) 21:52

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