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2006年10月10日 (火)

初秋

Fire06 台風の影響で大量の雨が降り続いた夜、まだその余韻が残っている高速を飛ばして3連休の山に向かう。山に着く少し前に雨もやみ、雲の中にぼんやりと大きな月が輝き、庭を明るくしている。雨のせいかあまり寒くもなく、風呂に入って軽くビールを飲んで寝た。
 翌朝は気温10℃とやや寒め、でも厚着をしていれば耐えられなくはない程度だった。でもストーヴの試運転がしたくて半年ぶりの火を入れる。最近届いたばかりの薪は昨日の雨で濡れており、ストーヴの横に積み上げてあった去年の薪を入れるとすぐにきれいに燃えはじめ、すぐに部屋が暖かくなった。今年は雨が多かったのか、室内の湿度は70%くらいで、ギターのケースや、竹のカゴなどの下にうっすらとカビが生えている。ただ、気温も低いから全然湿っぽいという感じはしない。
Kemuri06 土曜日は台風一過という感じはせずに雲が多く、風も強かった。まだ紅葉していない緑色の葉っぱが高い梢から吹き落とされて、窓の外を斜めに横切っていく。特に何をするでもなく、いつものように「何もしない」貴重な時間がゆっくりと流れていく。

 日曜日は晴天で、家の南側の林の向こうに富士の影が見える。富士が見え、林一つ越えた向こう側のお宅の屋根が見え出すと夏は終わったのだな、と思う。先にも書いたけれど色としてはまだ緑が主の景色だが確実に木々の葉は落ち始め、視界が広がった感じがする。昼過ぎに山を少し下って富士のよく見えるポイントにいく。何度も同じような写真を載せることになるが、見る場所がいつも同じだからだし、使っているデジタルカメラも何年も前から同じだから同じような絵しか撮れないのだ。ニュースも天気予報もあまり見聞きしないので富士に初冠雪があったことを自分の目で見て知った。
Snowcap06 

 夜になって職場の後輩から「今夜は月見酒ですか?」と携帯電話のメールをもらい、日記をみると昨日が満月だったようだ。多くのことに興味がなくなっているから、月が出たから月見だ、雪が降ったから雪見だ、というような風情とは関わりがなくなっているのだが、せっかくのメールを書いてくれた後輩の言葉にしたがってFERMATAとふたりで夜更けの森に出た。来た日と同じく蒼白い光が皓々とと輝いて明るい。木の間に上った月を見るとハロゲンライトのような色で眩しい。
Autumnmoon06_1 昼間富士を見たポイントに下りていくと眼下の夜景の上に富士の影も見えている。自分の影がくっきりと砂利道に映っている。おそらくは下の鉄道の走っている辺りまで下りて八ヶ岳側を見れば、赤岳が山肌まで見て取れるだろう。でもそこまでする気力も体力もない。むしろ月が皓々と輝く夜は星が東京並にしか見えないのであまり楽しくない。だから日記帳に印刷されている月齢を示すマークが気になるのは新月のときだけだ。本当に真っ暗になり、足下も危うい、晴れた夜空こそ山の夜の楽しみを倍加させる。そういう星空を今年はほとんど見ていない。いつもうっすらと雲のかかる夜空ばかりだった。次の新月は22日。ちょうど東京に帰る日にあたるが前の日でも晴れていれば星だらけの空を見ることができるだろう。

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