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2005年11月 8日 (火)

ふんばる秋

 金曜から土曜日に日付が変わるころ山に着きました。宵の明星も三日月も西の空に沈んだあとで、空は真っ暗く、満天の星でした。気温はこの時期にしては寒いというほどではなく、水道やガスの元栓を開きながらしばらく家のまわりをまわりながら梢の間に輝く星を見ていました。そばかすだらけの顔といったらあまり表現がよくありませんが、空一面星だらけでかろうじてオリオンの真ん中の3つの星が識別できるくらいでした。度が弱くなった眼鏡で見ているのでややぼんやりしているのですが、斜めに傾いたオリオンのすぐ右隣に細かい星の塊が見えたような気がします。私は星雲の一つだと(違うかもしれないけれど)そう思うことにしました。さらに右側にひときわ赤く光る大きな星は火星に違いないとも思いました。

 翌日はものすごい良い天気で一日中秋の日差しが森の中を斜めに差していました。西の空に日が沈むころ、真っ赤な空と南アルプスの稜線がくっきりと見え、その左上に三日月が、そのさらに右上に宵の明星が輝いていました。

 今回はいつものジンクスとは逆に帰る日が雨。朝から温度が上がらず、静かに雨が降り続けました。森はすっかり晩秋の気配で、冬の到来に抵抗してふんばっているような感じです。それでもこうやって冷たい雨が降るごとに足早に冬がやってくるのだと思います。今回はM乃と進学について話をしました。私もFERMATAも仕事で遅くなることが多く、彼女の高校では私の高校時代のような(そしてたぶん普通の進学校では今もしているはずの)三者面談というようなものもなく、漠然としか彼女の希望を聞いてやる暇がなかったと話ながら思いました。長女は来年の春、ようやく学校を終えますが、二女は3年生、そして今度は三女のM乃です。少子化を迎え有名大学以外は学生集めに躍起で市場原理からして学費も大したことはないだろうと思っていたらこれが音大とあまり変わらないくらい高いのでビックリしました。もっと早くから準備をしておけばよかったのはM乃だけではなく、親の私たちも同様だと思いました。

 雨の降る窓の外を一枚、また一枚と色づいた葉が斜めに横切って行きます。給与の引き下げが今年も続く中、厳しい冬は私たちにも訪れようとしています。ただ、もう耐えきれずに散ってしまってもよかろうと思う木々の葉が濡れながらもしがみついているのを見て、親子ともどもふんばりどころだと思います。希望が叶えば来春からは親許をはじめて離れることになるM乃の希望は、叶えてやりたい反面、そばにおいておきたくもある、複雑なものです。今日は一日、来年からかかる経費について仕事中何度も電卓を叩いてはため息をついていました。でもかならず春は巡ってくるものですから、今から鬱々としていても始まらない、とつい先程、今後のことをもう一度M乃と話したあとに思いました。hunbaruaki

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