2012年1月29日 (日)

KindleでSteve Jobsを読む

 講談社の「スティーブ・ジョブズ」上下2冊を最近マーケットプレイスで買った。本体1200円、送料250円が2冊で合計2900円。古本と言うものの、私には全然新本にしか見えない。よほど予約してでも読みたい本以外は古本で十分なのだ。それにしても、最近買った本やDVDの中古のきれいさを見ると、これを買った人ははじめから売る気で手袋でもして扱ったんじゃないかと思うほど。私のところへ来てあっという間に中古らしくなる。

 しかし、これからの読書は電子書籍でする時代だと思う。iPhoneやiPadには、iBooksというアプリがありながら、日本で出てくる電子書籍は発売元がそれぞれのリーダーを出してくる。それも紙媒体と同額で。そんな電子書籍なんて絶対に買う気が起こらない。どう考えても出版社が暴利を貪っている。ちなみに、AmazonのKindle e-bookは9.99ドル。1000円しない。Amazon USAのアカウントがないと買えないが作ればいい。簡単である。というわけで、iPhoneにKindle for iPhoneを入れて 'Steve Jobs' の原書を読む。翻訳を読んでいると「ん?」と気になるところが度々出てきて原文を確認したくなる。訳のアラ探しで原書を読むのは馬鹿馬鹿しいことで、そういうことのために原書を読んでいるのではない。むしろ、基本は原書を読んでいるのであって、どうしてもわからないと訳を読んで助けてもらっているのである。

Kindle for iPhone で 'Steve Jobs' を読む。楽です。なんてったって重たい本を持たなくて済む。

| | コメント (0)

2012年1月28日 (土)

What is your name?ーMy name is Siri.

 iOS 5になって、おそらく一番の売り物だったSiriは日本語に対応していないために、これまで使ったことがなかった。音声コントロールは何度か試して、かけようと思ったところ以外に電話をしてしまうので使わなくなったが、Siriで試してみると、ちゃんと大分のY乃や東京の母親のところに電話をかけてくれる。当然当方は英語でSiriに向かって話すので、滑舌も発音そのものも悪い英語が通じないこともあるが、だんだんこっちも要領がわかってくると、Siriとの間で会話が成り立つようになる。

 ちなみに、What is your name?と私が尋ねると、My name is Siri.とiPhoneが答えるが、続けて、But You knew that already. (とうに知ってるでしょ!)と言われてしまう。Who are You?と尋ねると、I'm Siri...here to help.と答えてくる。Where are you?と聴くと、I'm right here, eugene.と答えてくる。で、もう一度同じ質問をすると、Where you are, that's where I am. (あなたがいるところ、そこに私はいるわよ)と答えてくる。

 メモ帳に口述筆記もしてくれる。Note ○○○と話しかけると、NotePadに、○○○と入力される。これははまりそうだが人前ではあまりできない。影に隠れていろんなことをしゃべってみよう。ちなみに時間を聞くと、世界時計の丸形時計が表示され、現在時刻を読み上げてくれる。かなり実用的な機能で、音声コントロールの比じゃないなと今頃になって感じている。

Images


| | コメント (0)

2012年1月25日 (水)

私をスキーに連れてって

 生まれて初めてスキーを履いた。去年の今頃、生まれて初めて雪のあるスキー場に行った。でも、そのときは腰の手術の直後ということもあり、スキー板は履かなかった。ナイターで格好良く滑っているスキーヤーを眺めながら、やってみたいなあと思う反面、今から始めるのも億劫だなとも感じていた。それでも、スキー場へ行くのだからとスキーウェアは買った。

 今年もまたスキーシーズンになって、去年買ったスキーウェアを着てスキー場へ見物に行くのも何だから、60歳に間もなく手が届くという歳になって初めてスキー靴を履き、スキー板を履き、平らなところや、わずかな傾斜地を歩いてきた。

 初心者が転んだり、起き上がれなかったり、勝手に傾斜を滑って行ってしまったりというのを見ながら、自分はそうはならないという根拠も何もない妙な自信があった。でもやっぱり自分の思い通りに体は動かなかった。第一、歩けない。尻餅をついた状態から起き上がることができない。1時間余り雪の上で格闘したが、全く進歩なく、汗だけかいて、体もふらふらになった。さて、私はゲレンデに立つことができるのだろうか。とてもリフトに乗るなんて無謀なことはできそうにない。とりあえず、平らなところで自分の体を自分の意思で動かしたい。

| | コメント (0)

2012年1月23日 (月)

iPad3

最近、遠近両用メガネの度が合わなくなってきており、iPhoneのきれいなディスプレイもメガネを外さないと見えにくくなってきている。母親に買って、東京に帰るとたまったアップデートや新しいファイルの入れ替えをしているiPad2の見やすさという点での使い心地が無性に欲しくなる。

そのiPad2を買った時も、その大きさだけがネックだった。ジョブズがどうしてもこだわった大きさが私にはどうしても大き過ぎるのだ。iPhoneとiPadを比べるといくら字が読みにくくてもiPhoneの方が好きだ。現行のiPadのサイズが必要ならMacBook Air11でいい。第3世代のiPadに7インチが出るという噂はずっと出ているが、ここへきて否定論が出てきている。あとひと月もすればiPad3が発表されるだろう。サイズが現行のままなら買う気はない。7インチが出たら直ぐに買ってしまうだろう。

電子書籍を読むためのデバイスとしてはやはり7インチがちょうどいいサイズだと思う。iPad3の発表が待ち遠しい。

| | コメント (3)

2012年1月12日 (木)

「世界を変えた男」

 昨年暮れ、NHKスペシャルで放送された「世界を変えた男 スティーブ・ジョブズ」がYouTubeにアップされていたので見た。12月23日の夜に放送されたものだが、そのときの番組は見なかった。ふだんから、テレビはほとんど見ず、あとになってビデオで見ることが多いので、このときも特に気にしていなかったのだと思う。4分割されてアップされていた放送を一つ一つダウンロードしながら見て、今それら4つのファイルを一つにまとめている。ついでにジョナサン・アイブの追悼スピーチも見た。

 Macintoshの時代からiPhone4Sまで、彼の関わった製品をワクワクしながらも当たり前のように享受してきたことが不思議に感じられる。ジョブズがアップルにいなかった時期、IBM PCと似通った多くのApple製品で私が買った全ての製品のうち、手元に残っているのは一番最初のColor Classicだけだ。古いから捨てたのではなく、レインボーのリンゴ以外にアップルらしさがなかったからだが、それはつまり、ジョブズの卓越した思いが込められていない製品だったからだ。彼が復帰してから世に送り出した製品は全て残っている。手にしたときの思いやその時代の出来事がそれらの工業製品の中に詰まっている。それは他の会社の製品とは発想が異なる新しい時代の幕を開ける何かを持ってもいた。iPodもiPhoneもiPadも。それらのアイデアがジョブズの頭の中にあり、アイブが美しい工業製品として造形化していった。ある意味で彼らと同時代を生きてよかったなと思う。

 このこととは全然関係のないことだが、この放送のあった翌日、つまり昨年のクリスマス・イヴに受けた人間ドックの結果、いくつかの箇所で要精検になったのだが、人間ドックをした病院からの連絡で肺の診察を受けるため、今日休みをとって診察を受けてきた。世界どころか、自分の周辺のことも変革できないでもがいている私が黒のタートルネックとリーバイス505とニューバランス992を履いて、タバコをやめなさいと言われている。それくらいの自己変革はしてもいいか。

| | コメント (1)

2012年1月 1日 (日)

iPhoneだけのHP更新作業

 4Sになって、山の中でもかなりつながりやすくなったが、さすがにiPhoneでホームページの更新作業は大変で、内容まで考えるゆとりがなかった。FTP On The Go はとてもいいアプリで、高いシェアを払っただけのことはあるが時々落ちた。英語表示だがこれは何とかわかる。

 大晦日の午後から素材をFTPサーバへアップロードして準備をしておいた。そのときは画像もすんなり送れたのに、日付変更線が変わるころ、わずか5.1KBのファイルがタイムオーバーで送信できなかった。結局、昼のうちに別名でアップしておいたindexファイルの名前を「index」に変えてようやく、2012年モードに変えた。

 今、八ヶ岳から安曇野に戻ってきたところ。今年のコンテンツで新しいのは、松本山雅の公式サイトにリンクを張ったことくらい。もう少し、今年は辛口のMonologueを書いていきたいと思っている。

| | コメント (3)

2011年12月31日 (土)

大晦日は第九

山の家にはテレビがないので、大晦日の騒々しさから解放される。安曇野では27インチのiMacでテレビを見ることはできるが、夫婦二人きりなら国営放送の歌番組はたぶん見ず、ゲオで悩みまくって選び抜いたDVDか何かを見て過ごすだろう。しかし、山にはそもそもアンテナがないし、MacBook AirではDVDを見ることができないから、ステレオを聴くくらいしかない。

2002年、初めての大晦日を家族全員で過ごした時はのののたちはおでこを付き合わせるようにして懐中電灯に付いているラジオで紅白を聞いていた。さすがに今では紅白にこだわるような歳でなくなった。

ここ数年はホールで聴くくらいの音響でフルトヴェングラーのバイロイト盤を聴く。テーブルに料理が並び、頂き物の絶品のお酒も用意できたので、今年も恒例の第九をかけようと思う。

Img_0783


| | コメント (0)

2011年12月27日 (火)

「承知しました」

 私は昔からたいていブームが去りかけてしばらくして重い腰をあげるようにみんながいいといっていたものに手を出す。キムタクの昔のドラマ(最近のは見ていない)にはまってしまったのも、もうレンタルビデオ屋で旧作の部類に入ってから見始めたのがきっかけだ。しかし、今回はかなり早かった。といっても40%台の高視聴率を上げた最終回が終わった数日後の一昨日から『ミタ』さんを見始めた。視聴率のニュースを見たからではなく、斉藤和義の「やさしくなりたい」をiTunesで聴いていて、それが『家政婦のミタ』というドラマの主題歌だと知ったのがことの始まりで、FERMATAはちょうど私が斉藤和義の歌を聴いているときに、人間ドックの待合室にあった週刊誌で、このドラマが超高視聴率の「怪物ドラマ」であることを知ったらしい。

 私は松嶋菜々子と言われても最初は顔も思い浮かばなかったが、YouTubeドラマにアップロードされていたので、3日間見続けた。少し前に最終回を見終わった。

 いいドラマだった。早くDVDが出ないかと今から待っている。何度も繰り返し見るかというとそれほどでもないと思うのだが、手元に置いておきたいドラマがある。『仁』もそうだったし、最近では『Dr.コトー』を2004年、2006年とすべて見たし、Macの中にMP4にして入れてある。『新参者』もそうだが、このところ、全部通してみて初めていいなあと思う骨太の作品を見かける(このところ、というのはMYブームとしてはということで、好きな人はもうとっくの昔に見て知っているものばかりなのだが。

 昨日今日と、頭の中に「やさしくなりたい」の音楽が響き、つい何か頼まれると「承知しました」と答えている自分がいる。へんなおやぢだな、と我ながら思う。

| | コメント (0)

2011年12月17日 (土)

麒麟の翼

読み出したばかりだし、映画の封切り前だし、そもそも推理もの?だから、ネタバラシではない。最近ずっと注目している電子書籍の話。

この本はまだ文庫化されていないので、非常に重たい。電子書籍化されればいいのにと思っていたら、奥付の前ページに「著者は本書の自炊代行業者によるデジタル化を認めておりません。」と書かれているのに気づいた。自分で自炊するのはいいのかと思ったが、そこまでする気もない。でも重い。本を重さで「計る」ようになったのは歳をとって腕力が衰えてきたからか。

自分の書いた文章を何度も読み返すなんてほとんどしないが、電子ブックリーダーで試しに読んでみようと、PDFやEPUBにして読んでみたりしている。まだ自炊はしたことはない。青空文庫をiPhoneやiPadやMacBook Airで読む。こんなことはPalmやLibrettoを持ち歩いていた時からやっていたのだが、ここへきてお金を払って電子書籍を買うという気持ちが高まってきている。障害は出版社の売り方だけ。紙の本にかかる費用から電子化で浮く費用を抜くだけで、十分にペイするはずなのに紙の本と同じ価格設定は納得いかない。安くしたって、やっぱり紙の本が欲しいという人は紙の本を買うだろうから出版社はそこからだけの収益でやっていく努力をすべきなのだ。そして電子書籍はこれまで紙の本を売っていた書店が、魅力的な電子書籍を作って売ればいいのだ。

私はもう基本的に紙の本はいらない。東野圭吾が恐れているのは、海賊版電子書籍の横行なのだろう。きっと自分の本がKindleやiPadで読まれて嫌だとは思っていないだろう。

| | コメント (0)

八ヶ岳

Img_0773

金曜日、休みを取って東京へ帰った。今回も三才山トンネルを越えて東部湯の丸まで下道を行き、上信越、関越で練馬まで。日中のうちに用事を済ませ、夜には山へ向おうと思っていたが、夕方から飲んでしまい、今朝9時過ぎに家を出て八ヶ岳へ向かった。調布で中央道に乗るのは久しぶりで、すぐに真っ白な富士が見えた。15日岐阜を震源とする地震があって、山梨県が大きく揺れ、富士山の噴火がテレビで取り沙汰されていたせいもあって、この綺麗な富士を見るのも最後のような気がした。

南アも八ヶ岳も快晴で、いつも見慣れている北アルプスとは違った雄大さを感じた。震度4だった山の家も無事でホッとした。さすがに標高1249mは寒く、ストーブをガンガン焚いているが家の中の空気がすべて温まるところまではいかず、隅の方は、0℃。FERMATAとストーブの前に張り付いてお湯割を飲んでいる。明日は昼過ぎまでに安曇野に戻り、仕事場に出る。休むのはいいが、帰ったあとの仕事の山がゾッとする。

FERMATAはカズオイシグロの『わたしを離さないで』を読んでいる。私は東野圭吾『麒麟の翼』を読もう。



| | コメント (0)

2011年12月12日 (月)

常念岳〜表のHP更新

 昨日、表のHPを更新した。常念岳の写真をOlympus Pen E-P3で撮った画像を載せただけ。いくら撮っても思い通りの写真は撮れない…というほどたくさん撮っている暇もないのだが。

 カメラ女子のFERMATAの撮る写真の方が良いのは感性の違いか。

 これでどうだ! と、おまけの一枚。

Pc110806

 なんか受け狙いをしてしまうんだな、私の写真は… 

Pc110807

 じゃあ、こっちは? って、同じようなものか(クリックすると拡大します)。


| | コメント (0)

2011年12月11日 (日)

iPhoneアプリ2

 今iPhoneアプリをほめたばかりだが、ダメアプリも当然ある。一つはバンドルされているiBooks。これはアプリがダメというより、読める本がほとんどないのだ。ページをめくりめくり本を読むという気にさせるページ移動のアクションを生かして日本語版ができればいいのだが、ストアに行っても買える本がない。各社が勝手にブラウザを作り、本を売っている。つまらない状況だと思う。

 私が好きな青空文庫もそのままじゃ読めないので、青空文庫用にi文庫Sを買った。iBooksの青空文庫版と言った感じで、古い文庫本を読むようにページをめくりながら名作を読んでいる。

 ダメアプリといえば、おそらくお金を出して最初に買ったiNoteという書いた文書をフォルダで階層分けでき、iPhoneを横にしてもかけるノートアプリがあったのだが、これがiOS5になったら使えなくなり、その後全然対応しなくなった。新たに書くことも、以前書いたものを読むこともできない。書いたものを救出することはできるが、全くの手作業になる。しかし、有料で売っておいて作者が雲隠れしてしまうとは。文書という資産があるだけにそろそろ頭に来始めている。いいエディタだったのに…

| | コメント (1)

iPhone アプリ

Img_0752

 iPhone4Sにして、記憶容量が64GBに増えたこと、プロセッサがデュアルコアA5になり速くなったことで、最近購入するアプリが増えている。バンドルされているアプリでものすごく感動するものがないせいでもある。

 最近一番気に入っているのが、KORGのiKaossilator で、これは手のひらシンセサイザーのKaossilatorのアプリ版だ。Macintoshの時代から音楽系のソフトウェアには面白いものがあって、例えばJamsessionという曲に合わせてギターのアドリブを入れるソフトウェアで遊んでいたが、iKaossilatorはもっと楽しいアプリで、本家のKaossilatorよりいいんじゃないかと思う。こんなふうに音楽をiPhoneで楽しめるというのがすごいことだ。

 もう一つはまっているのが、MacにバンドルされているGrageBandのiPhone版である。これもMacより機能は制限されているものの、iPad版と同じで、iPhone上で曲が作れてしまうのだ。YouTubeで作例をいくつも見ることができる。

他のスマートフォンについては何も知らないが、こういうアプリは実に古くからのMacユーザーを喜ばせているはずだ。使いこなすところまでが大変だが、いじっているうちにだんだんわかってくるのがAppleのいいところだ。

1323611854640.jpg

| | コメント (0)

2011年11月29日 (火)

三大テノール世紀の競演

 1990年7月、ローマのカラカラ浴場で行われたコンサート。当時、LD(レーザーディスク)で買って、年中観ていた。年端もいかない子どもたちはつまらなそうだったが、きっと今この映像と音を聴けば記憶の底に残っているのを感じるはず。私はこの時以来、他のテノール歌手の歌を聴くことができなくなった。それくらい強烈な印象を残したコンサートだった。

 レーザーディスクプレーヤーは3台使ったが全部壊れ、新しいのを買いたいのだが今さらという気がして買っていない。LDの資産はとてつもない数になっており、その中には今では買えないセットがたくさんあるので何とかしたいが、どうしも観たいものはDVDで買い直している。

 さて、届いたばかりの中古のDVD、これも「Pavarotti&Friends」同様、こんなにきれいなままで売りに出す人がいるんだと驚くほどきれいな状態だった。定価よりも高くなっているのは「Pavarotti&Friends」同様廃番だから仕方がない。

 2007年にパヴァロッティが亡くなり、三大テノールではなくなってしまった。そういう思いもあってか、久しぶりに懐かしい3人の声を聴いて感動した。このあとワールドカップに合わせて行った三大テノールコンサートは94年のロスはLDで、98年のパリはDVDで持っているが、これらはもうあまり感動もしなかった記憶がある。結局一緒に歌うはずがないと思っていたこの三人が一緒に歌ったローマの記憶が大きいのだ。

 というわけで、まだAmazonで買えるので載せておこう。

 ちなみにこのDVDをiPhone用にエンコードするために、HandBreakを使ったがどうしてもチャプタ12で切れて、13から17までは別のファイルで作らざるを得なかった。これを結合するのはMPEG Streamで行うが、あるサイトに「Save as…」(別の名前で保存)をすればいいと書いてあるが、私の場合映像は結合できたが音が消えた。そこで「Export For MP-4」で再エンコードした。これはものすごく時間がかかり、画像も落ちるがiPhoneで観る限りは困らない。PC上のiTunesで観る場合は2つに分かれたままのファイルをプレイリストに入れるとつながって再生するのでいいが、iPhoneでは一つにした。まあ、これほどまでしてiPhoneで観るか?と言われそうだが、いえいえちゃんと何度も何度も感動しながらみているのである。

| | コメント (0)

2011年11月26日 (土)

Pavarotti&Friends

 前からずっと欲しくて中々見つけられなかった「Pavarotti&Friends for War Child」(1996年)。灯台下暗しで、Amazonで見つけてすぐに注文し、今、全部見え終えたところ。パヴァロッティが好きなのはもとより、クラプトンもライザ・ミネリもシェリル・クロウもエルトン・ジョンも良かった。でも、本当はこのDVDを探していたのはスーパーギタートリオの「地中海の踊り」が見たかったから探していたのだ。YouTubeで見ている限りはいいのだが、ダウンロードしてiPhoneに入れても画像は粗く、原盤が見たかったのだ。満足。1996年、今から15年も昔のコンサート。パヴァロッティも今はいないない。

 レーザーディスクで持っていて何度も何度も見たカラカラ浴場での「三大テノール世紀の競演」も注文した。これから何度も繰り返し見るのはこっちの方だろう。

 私のiPhoneには「We are the world」のビデオが入っていてよく見るのだがこっちは1985年。マイケルジャクソンをはじめ、今はもう亡きアーティストも多いし、ビデオの中の彼彼女たちは当然なのだがみんな若い。

 音楽に限らず、最近、夫婦してチャップリンだとかオードリー・ヘプバーンだとか古いDVDばかり観ている。浪花節とか北島三郎が好きだった親父を馬鹿にしていた私は、今の若者からバカにされるようなものを見聞きしているんだろうか? 


| | コメント (0)

2011年11月21日 (月)

裸族から進化する?

 iPhone3G、3GSとケースは着せずに裸で通した。2年間使った3GSはそれなりにキズも付き、それはそれでいいと思っていた。安っぽいケースを着せたらiPhoneらしくないと思っていた。その私が今度の4Sに革の服を着せた。

 ベージュで、ヌバックのように少し毛羽立った感じの極薄い革が型どりしたケースに貼られている。私はこの毛羽だった革の感触とベージュの色が嫌で、オイルをつけて磨き上げた。色は程よいブラウンになり、ケバケバは取れた。別にこだわる必要なんかない一時的な仮装のつもり。そのうち、よほどケースが馴染んで気に入ったらそのままで使うかもしれないが、基本的には裸族に戻るつもりである。ヌバック風のときも、磨き上げたあとも高級感はあまりない。

Img_0740

 iPhone4用に作られたもののようだが、4Sにもぴったりで、位置が少し変わったボタン類もちょうど真ん中に納まっている。付属で付いてきた液晶保護フィルムは嫌いなので使わずに捨てた。

Pb210541

 裸族を止めて服を着たiPhone4Sは進化したというより、むしろ退化なんじゃないかと思う。昨日のエントリーの写真でSteve Jobsがにっこりと掲げている裸のiPhone4のほうがずっとcoolだ。


| | コメント (0)

2011年11月20日 (日)

山で Steve を読む

 2か月ぶりで山の家へ行った。このところ、休みがなく、身動きが取れない状態だった。金曜日の晩、車にギターとMacBook Airと届いたばかりの雑誌を積んで山へ向かった。たったの1時間半しかかからない距離なのに… 前回はまだ濃い緑が作る日陰が心地よかったのに、今回は管理会社が水抜きをしてくれていて、着いてすぐに通水作業から始めなければならなかった。熱い湯をはったバスタブに浸かって、ホッとする。プレミアムモルツが沁みる。

 それでも思ったより寒くなく、ストーブを焚くとすぐに家の中は温かくなった。土曜日は一日雨。窓から外を眺めると落葉樹ばかりの林は向こうが透けて見える。今年6月に再刊された「WIRED」のVol.2、Steve Jobsの追悼号を読む。知っている内容ばかりだが、書き手の思いはそれぞれで興味深くよめるところが多かった。布団の中ではiPhoneで買った電子書籍版「Mac People」の、これもSteve Jobs追悼号。こちらは知っていることの再確認といった感じだったが、初めての有料の電子書籍の体験をする。テキストを表示させる青空文庫などと違って、雑誌をPDFにしたものだから、iPhoneだとさすがに読みにくい。iPhone4SのRetinaディスプレイは3GSから乗り替えたばかりだから、くっきりと鮮やかで小さな文字もちゃんと文字が見えるが、さすがにそのままでは読み切れず、拡大して、画面を動かさないとならないのが面倒だ。ちなみに私が購入した理想書店のMac用ブラウザはまだLionに対応しておらず、MacBook Airで読むことはできなかった。

 それにしてもSteve JobsのいないAppleに不安を感じるのは私だけだろうか。改めてAppleとのつきあいを調べて見ると、1993年のMacintosh Color Classic以来だから20年前のことだった。でも当時、JobsはAppleから追放された後だった。屋根裏に上がって、本棚から、分厚い彼のアルバム集のような本をとりだして眺めていた。ぽっかりと空いた穴はますます拡がっていくばかりだった。彼のkeynoteも全部落としてあるので飛ばし飛ばし見た。もうこのプレゼンテーションも見ることができないのだ。「私が目指すのはボールの向かう先であって、それがあった場所ではない」 どっちにボールが飛ぶべきか、今までは彼が決めてくれた。そこに引きずり込まれていれば私たちは幸福になれた。Apple教徒と呼ぶWindows派がいるがその言葉を素直に受けようと思う。Windows派だって、Appleよりは少し遅れてだが、コピーされた幸福に浸れていたのだが、これからさき新しい物語を書いてくれる人をApple教徒ばかりでなく、すべての人が失ったのだ。そのことをアンチApple教徒は認めないだろうが。

Jobs_iphone4


| | コメント (0)

2011年11月 6日 (日)

時計のベルト

 汗をかかない季節になったので、Gショックから古い自動巻の時計に衣替え。いつ買ったのか、もう忘れてしまったが、OMEGAからコーアクシャルという新しい機構を取り入れた機械式時計が出ることになってすぐに買った。分厚いクロコダイルオイルマットのベルトは黒で、これまで数回交換したのだが、全部黒だった。西武の時計サロンに頼むとものすごく時間がかかり、値段もとんでもなく高かった。ベルトだけでGショック何個か買える値段だった。それでも、買ったところに頼むという律儀なところがあって、高いものを大事に使うということはそういうことだと思うようにしてきた。

 ところが、安曇野に来て3年が経ち、東京どころか松本へもほとんど出ない生活をしていると、やはり必要なものがあるとネットに頼ることになる。今は何でもネットで買っているから、家には毎日のように宅配便が届く。今回のOMEGAのベルトは、カワチヤ時計ベルト店というショップに頼んだ。汎用ベルトはこれまでの純正ベルトの半額以下で買えたので、注文すると、時計の型番を知らせて欲しいというメールが来て、調べてくれ、汎用ベルトではこの時計についている古い型のフォールディングバックルが付かないことがわかった。結局、純正ベルトにしたが、色を秋色にしたくて、茶色のベルトを探してもらうとこれがあった。文字盤がグレーのステンレスの時計だから黒が定番で、これまで迷うことなく黒にしてきたのだが、茶色のクロコダイルオイルマットもなかなか渋くて良い。
何だかレトロな英国風といった感じになった。使っているのはただのレトロな安曇野のおやぢなのだが…

Omega


| | コメント (0)

2011年10月11日 (火)

明科廃線敷

 安曇野に住むようになって3年が過ぎ、その間ずっと気にかかっていたのが、有明山登山と明科廃線敷ウォーキング。どちらも腰痛持ちの私には厳しい夢だった。

 ちょうど去年の10月、まるまる仕事を休んで腰の手術をした。おかげで、今年の7月には有明山に登った。今日は、三連休が終わってみんな仕事の日なのだがお休みをとって、FERMATAと明科廃線敷を歩きに行った。ハイカー用のコースは明科駅からスタートするが、車の人は廃線敷が始まる潮神明宮に駐車場がある。そこから、旧第2白坂トンネルの入り口まで、往復約10Km。いやあ、快適だったあ。ものすごい数の写真を撮ったのだが「明科廃線敷を行く」は表のHPに開設予定。

Pa110428

 ちなみに、常念を中心とした北アルプスが見えるポイントがあるのだが、今日は気温が高く、ガスっていて、微かにしか見えなかった。今月終わりころ、北アルプスに雪が降ったら、もう一度廃線敷歩きに行こうと思う。


| | コメント (2)

おひさま

 強行軍の広島から帰って3連休の3日目、お天気なのに体を動かす気が起きずにいたが、FERMATAはいつものとおり朝のランニングに出掛けた。NHKで「おひさま」の総集編を見ていると、安曇野散策に行きたくなった。…って、安曇野に住んでいるのだけれど・・・ 

 大王わさび農場にそば処「百白花」のセットがあったはずだと、出掛けていくとすごい人。しかし、セットは今月初めに撤去されており、ふだんの大王わさびだった。いつまでもセットを置いておいても仕方ないか。大王わさびは「おひさま」の力を借りなくても十分やっていける。むしろ、黒いネットで太陽を嫌っているから、「おひさま」を遮断したのかもしれない。

 続いて、平地から常念登山口方面に向かう。国立アルプスあずみの公園に、茅葺きの小屋のセットがある。ここはまだ健在。日が傾いて逆光だが、雰囲気のあるところに作られている。残念だったのは周囲のソバ畑の花が盛りを過ぎて蕎麦の実の時期になっていたこと。

 カメラ女子のFERMATAはNikon D40を使いこなして、本当にいい写真を撮るようになった。

Pa100302

 クリックすると少し大きくなります。


| | コメント (0)

2011年10月 9日 (日)

14年ぶりの広島

Photo

 14年前に家族全員で、8月6日の原爆忌の式典に来て以来の広島だった。安曇野から行く広島は遠く、そして暑かった。三連休ということもあった人出は多かったが、それも原爆ドームと平和記念公園周辺だけだった。

 昨日の午後と今日の午前中、広島の町を歩いた。広電に乗ったのは昨日の行きだけで、今日はホテルを朝スタートして半日歩き続けた。旅はできる限り自分の足で歩いたほうがいいと今回も感じた。


| | コメント (0)

2011年10月 7日 (金)

追悼

 ベルトをせずに履いていた505にベルトをするようになり、そのベルトが長くなりすぎて短く切って… いつかこういう日が来ると思ってはいたが、ちょっと早過ぎやしないか、Steve。

 こんなことでなく、まだまだこの先もすごいことを考えついて、僕らを驚かせてほしかった。

 たくさんのあなたに関する本の中に、この一冊も加えざるをえないだろう。無能な、仕事に疲れた同世代の僕はこれから誰に勇気づけてもらえばいいのだろう。iPhoneも今持っているのを大事に使うよ。あなたの息がかかった想い出の品になってしまった今、auだろうが何だろうが新しいのを買う気になれない。

| | コメント (1)

2011年9月13日 (火)

今夜の月〜負けた!

 昨日が中秋の名月だったそうな。夕べは早く寝てしまったので月が見えていたのかどうかもわからない。今夜の月は夜になって買い物に出たときに妙に雲が光っていたので気になっていた。とりあえずいつものとおり私がほぼ満月を普通に撮った。

20110913moon_0

 何だかちっとも面白くない。何枚撮っても同じで、設定をいろいろ変えていたらゴーストが出たりして面白くなくなってやめた。

 そのあとFERMATAが登場。数枚撮って戻ってきたのですぐにMacに入れて、RawをそのままJPGにした。雲の中から顔を出した月が美しい。

20110913moon_2

 やっぱりD40は君にあげるわ。おいらはPenのフィルタで遊ぶことにしよう!! …ってウソです。FERMATAに負けないようにもっと勉強するよ。


| | コメント (0)

2011年9月11日 (日)

月〜FERMATA

Moon_fermata


 先週、久々のお天気の良い晩にベランダから月を撮りました。前にEUGENEがとったときと同じカメラ(Nikon D40)に同じ望遠ズームをつけて、手持ちで。難しそうと思っていましたがやってみれば簡単。640万画素のD40は今だ現役で、楽しんでいます。

 ところがそのEUGENEですが、今浮気の虫が動き出したみたいで、毎晩宮崎あおいちゃんのカタログばかり見ています。最初のE-P1が出たときから心ときめかせていたみたいですが、D40のコンセプトを新しい潮流はなかなかのみこまず、ここまで持ちこたえてきたみたいでした。ところがこの夏にE-P3が出るとしきりに新しいカメラ買ってあげようか、と人を出汁に使って購入計画を練り出し始めました。まだ3年半しか使っていないNikonは元気だし、きれいに撮れるし、私も今時のカメラ女子の真似をして、NHK趣味の講座で勉強したりしていたところだから、「わたしはいらない」と言いました。

 来月広島に社員旅行することになっているので新しいOlympus Penで写真を撮ってきたいと思っているようです。社員旅行と言えばこれまで、一昨年仙台にいき、自由時間に仙石線に乗って石巻までローカルの旅をしながら写真を何枚も撮ってきました。その松島から石巻にかけての光景が一変している今、映像を残すことの意味は確かにあると思います。

 それから、EUGENEの夜ごとの講義を聴かされ、Pen E-P3でどんなに面白い写真が撮れるか聞かされていますから、たぶん原爆ドームの前で何枚も何枚もシャッターを押すだろうとは思います。私はいつものとおり欲しければ買えばいいと思っていますが、どうも値段が高いのと基本的には古いD40の良さに愛想をつかしてのことではないので本人が一番迷っているのだと思います。E-P3にはカメラ女子を惹きつける何かがあると同時に、中高年のおじさんをクラクラさせる魅力があるのだと思いますが、私にはわかりません。穂高には今実機を置いているお店がなくて、もらってきたカタログは案の定、EUGENEの万年筆の細かい書き込みがたくさんあり、ファインダのないカメラなんてダメだとか、ギミックなフィルタに走るなとか書かれています。なのに本当は欲しいのです。

 でもどうしてこんなに高いのでしょう? D40を買ったときの倍近くします。でもたぶんEUGENEは思いを遂げて、広島の光景を新しいカメラで撮ってくると思いますが… ですよね、あなた!?


| | コメント (6)

2011年8月27日 (土)

夏休み

1314401096795.jpg

夏休みの最初の2日間、山の家で過ごす。ずっと雨で寝てばかりいた。庭の草は生え放題で、歩くとスネまでびしょびしょになってしまうのだが、草刈りをする元気はない。今朝は濡れそぼった庭に出た。外気にあたるのが目的ではなく、家の中だと全然つながらないiPhoneの3Gの電波を求めてのこと。

久しぶりに世の中のことに目を向けた気がする。tちゃんのご両親が安曇野にみえるのでこれから帰る。おひさまブームの安曇野はきっと夏休み最後の土日で他県ナンバーがいっぱいだろう。

| | コメント (0)

2011年8月15日 (月)

安曇野花火

2011hanabi_2

 昨日、八ヶ岳から午前中に戻って職場に出てみた。ほとんどがこの時期に休んでいるので閑散としている。夜、窓の外でドンドンと音。安曇野花火大会だったことに気づいた。我が家からはかなり離れているので、小さくしか見えなかった。

 実は私は花火が嫌いである。綺麗だとは思うし、心も躍るのだけれど、それでも地球の温暖化が言われ出した頃から嫌いになった。同様に公的なあるいは個人の家のイルミネーションも嫌いだ。もう一つ、これは温暖化が理由ではないけれど、本来出るはずのない場所を掘って無理やり作る温泉も嫌いだ。

 まあ要するに人様の勝手なのかもしれないが、勝手に地球をいじめるようなことを大々的にするのが嫌いなのである。安曇野に来てからクーラーを使っていない。クーラーを使わないといられないような土地に暮らしている人を気の毒に思う。八ヶ岳の家から戻ってみると、その安曇野が暑い。やっぱり、リタイアしたら山の中に隠遁するしかないと思っている。


| | コメント (1)

2011年7月18日 (月)

再び有明山について

 何だか書かなければいけないと思うことがいっぱい胸の中にあって、午前中にアップした記事に納得がいかない。今、職場の人を駅まで送るために穂高の町に下りた。その帰り道、目の前の有明山を改めて眺め、さらにいろんなことを考え、またあることに気づいた。

 安曇野節の一節に「なにを思案の有明山に小首かしげて出たワラビ」というのがあるらしいが、有明山は台形の上辺の左側から南岳、中岳、北岳と3つのピークがある。実は穂高から見る有明山の台形は右下がりに見え、私はずっと南岳が一番高いと思っていた。ところが、有明山の標高2268mを示す三角点は北岳のすぐ近くにある。本当は左下がりなのだ。今朝、NHK「おひさま」総集編前編を見ているとそこに年中出てくる有明山は左肩下がりなのだ。舞台は穂高なのだが、あのドラマに映っている有明山は松川のほうから見たものなのだ。いずれにしても、どっしりとしていながら「思案顔」をした山なのだ。人の棲む下界を見下ろしながら何を思案しているのか。考え出すと思い当たることが多い今の世の中ではある。

 昨日登山中であったのはオーストラリアの男性2人を含む5名くらいのパーティ一つ。穂高で英語を教えているというようなことを頂上で話していた。八百万の神々の山で体のでかい外人さんに会ったのが実に面白く思えた。

 20110717_australian

 登山道について、今回登ったのは表参道、別名行者道と呼ばれる。実はこの道は10年くらい前までしばらく通れなくなっていた。2つの滝の近くには岩が崩落した跡があった。銀座通りのような登山道と比べたら道とは言えないような道だが、要所要所に鎖やロープが張られ、きつい直登するようなところ、足が伸ばしきれないようなところには丸太の梯子がかけられている。梯子はどれも古く、朽ちかけており、頂上付近に近づくとアルミの脚立が朽ちた木の梯子の上にしっかりと結びつけられていた。明らかに人間を拒絶している山に人間は何とかして登ろうと手をかけているのだ。それにしてもそういった補助具を利用しても青息吐息になる私にとっては、ロープや梯子を担いで登り、整備する人々がいるということが驚異だし、感謝しなければと思う。

 さて、もう一度登るか、と聞かれると、何とか雪辱戦をしたい気もしなくはないが、そのためには相当登り込んで足腰鍛えていかないとダメだろう。ところが今回班長さんを務めた人たち(その多くは私より年上に見えた)の帰りのバスの中での会話。
 「100万出すから今からもう一回登り返してきなせ」
 「100万か、ならやる!」
 「5時間以内に」
 「100万ならやる!
 「誰かスポンサーになる人おらんかにぃ」

 神主さんについて、中岳の奥社で祝詞を上げた有明山神社の神主さんは白装束に白足袋姿。よく見ると、白い足袋の底にはゴムがはってあったが、昔の小学生の運動靴の底と同じ、おそらく月星のゴム底だった。その神主さんの真新しい白装束は汚れてもおらず汗もかかずにすとんすとんと中房への急坂を駆け下りて行った。直会のとき、一緒に飲みながら、足は大丈夫ですか、あんな足袋で歩いて、と聞いた。
 「痛い。たぶん今夜は足が火照って眠れねえずら」
と普通の顔で答えた。

 ウルトラマラソンの世界に多いお年寄り(と、出ていたときは思っていたが、今レースに出れば周囲からはそう思われる歳になっている)といい、登山愛好家のお年寄りといい、若者にはない粘り強さはどこから来るのだろう。直会後、歩いて帰る私たちに後ろからお年寄りの大きな声が真っ暗な道に響いた。
 「右足の次は左足を出すのを忘れんでな」
 粘りの意味はこの言葉の中に集約されている。

| | コメント (0)

有明山神社奥社登頂ならず…でも

 当日参加者57名。5つの班に分けてそれぞれに班長、副班長が付き、全体を統率する隊長が付く。これだけの大パーティが登山をするということはこれくらい大変なことなのだ、と朝の有明山神社で思った。
 私たちは第4班、班長はいかにも山慣れた青年久保さん。神社で受付を済ませ、お守りと鈴と水をもらって、明け初める神社に参拝した後、軽トラックに分乗して、黒川の表参道入り口へ向かう。表参道入り口から300mほど奥まで林道が続き、そこまで軽トラが次々と入っていった。
 4班が出発したのは4:55。雲が覆っているが、雨雲ではない。途中2回の小休止を挟んで妙見滝に着いたのが6:54。地形図上で動くGPSを見ると相当の距離を移動したという感じだった。体も調子いい。

20110717_myokentaki

 ここからが本当の登山です、と久保班長が言った。ここまでも結構きつかったのだが… ところがその言葉はすぐにも本当だとわかった。鎖やロープを使って登っていく。次の休憩地白川滝7:44。ここで長目の休息。FERMATAは滝の水を汲んだ。

20110717_sirakawataki

 ここで長い時間止まったのは前の班が順々に登り出すのを待っていたからでもある。何せ、ここからの急登坂はここまでの比ではなかった。休憩直後の急登りはこのあとずっと続いた。鎖、ロープ、梯子ありとあらゆるものを使って壁のような山を這い上がっていくしかないのだ。

20110717_kyutohan

 FERMATAは最初からへっぴり腰で、どんどんと体力を消耗した。班のみんなはFERMATAの登りに合わせて足踏みをしながら登っている感じ。途中の休憩地点で靴を脱ぐと、靴の中から汗がコップ半分くらい流れ出た。寝る前などに体がびしょびしょになるくらい汗をかくようになったのは、乳がん予防のホルモン剤を飲むようになってからだが、足の裏の汗腺まで活発になっているようだった。白川滝から休憩を挟んで、ようやく松川方面からの稜線とぶつかる落合に到着したのが9:46。それはもうとてつもない登りの連続だった。

20110717_otiai

 ここまで2名ほどが妙見滝からリタイアして下山しているが、ここまで着てしまうともう登るしかない。松川側へ連れて下りてくれる人がいないのだ。そしてFERMATAも、そして私ももう相当へばっているを察知した隊長畠山さんがそこから私たち二人について、5つの班とは別に登ってくれることになった。畠山さんは北アルプス登山案内人組合連合会会長をしている体の大きないかにも頼りがいのある方だった。私たちは北アルプスの案内人のトップに引っ張ってもらってこの登山を進めることになった。

 ところが、稜線に出たとはいえ、この先、地形図上あとわずかに見える有明山山頂の北岳までがさらに半端でない登り、すでに5時間近く経過しており、二人ともすっかり憔悴しきっている。落合を10:00過ぎに出発して、3回休憩をして、永遠に着かないのではないかと思われたステンレス製の鳥居のある北岳に着いたのが12:00ちょうどだった。登りだして7時間が経過していた。

20110717_kitadake

 前の班の人たちはここから中岳の奥社に行って神主さんの祝詞を聞いて、奥社登拝をし、さらに南岳まで往復したようだが、私たちは1時間北岳ベンチで体を休めていた。だから奥社登頂はできなかった。頂上(2268m)はガスが出ていて北アルプスも安曇野も何も見えなかった。私たちは北岳の古い祠に参拝をした。

20110717_kitahokora

 iPhoneのバッテリがなくなりかけて写真はここから撮れなくなった。頂上のしゃくなげはもう終わりの花がわずかに咲いていた。1:15他の班の人たちが南岳のほうから戻ってくる前に、私たちは中房温泉に向けて、プロの畠山さんと下り始めた。FERMATAにとってもっとも不得意の下り、しかもそれは登りだとしたらものすごい急登なのだろうと思われる下りで、かろうじて表示するGPSがなかなか進まない。そのうち、後ろから他の人たちが追いついてすべての人たちに先に行ってもらい、FERMATAは畠山さんに足の付く位置を指摘してもらいながらやっとのことで下っていく。それでも足がいうことを利かなくなって畠山さんの後ろからザックのベルトにつかまって下りたり、逆に畠山さんがFERMATAのザックのベルトをつかんだりしながら、少しずつ下りていった。この急な下りもいつまでも終わらず、気が遠くなるようだったが、畠山さんは黙々と私たちを引っ張りつづけ、なかなか休もうとはしなかった。時間は4時を回り、今回の登山の下山予定をとっくに過ぎていた。中房川の音が聞こえだしても、下を見下ろすとどこまでも深い谷が見えるだけ。

 でも神は乗り越えられる試練しか与えない。私たちは、夕方5時15分に有明荘に着いた。すでに入浴の時間は過ぎていたが、硫黄の匂いの温泉に入らせてもらい、迎えのバスに乗り、有明山神社に帰りついた。その後の直会(なおらい)ではみんなからよく頑張ったねと言われた。夜9時半まで飲んで、ふらふらと重たい荷物を持って歩いて家まで帰った。

 パーティのすべての人たち、そして何よりもふたりじめしてしまった隊長の畠山憲一郎さんに感謝します。この山には確かに神々が棲んでいる、と思う。乗り越えるための試練の大きさは神が与えたものだとつくづく感じました。

| | コメント (3)

2011年7月17日 (日)

HP更新しました

 今3時20分。表のHPを更新しました。

| | コメント (0)

2011年7月16日 (土)

最後の準備

 心が落ち着かないので、穂高駅前の登山ショップバックカントリーへ出掛けてみた。古くから被っていた綿の帽子が先日の中房散歩のとき、妙に暑苦しかったので、帽子を買うと思っていったのだ。店長の太田さんにそのときの靴の具合を話すとFERMATAの靴の様子を見てくれると言うので、いったん靴を取りに帰った。実は先週の中房を越えて第一ベンチまでの登りの途中でFERMATAは左足の内側にマメを作って痛かったという。靴のせいではなく、足にこれまで気づかなかった骨の突起ができていた。ちょうど外反母趾のような骨の出っ張りがくるぶしの下辺りにあって、そこが靴の内側の金具に当たっていたのだった。今から金具を取って応急措置をする時間はないので、骨の部分にDr.ショールを張り、靴の金具を一つとばして紐を結ぶことにした。靴は見た目だけは貫禄がついている。

Sirio_2_2

 私は店員をしている山岸さんにiPhoneでGPSを使うアプリを紹介してもらった。家に帰って調べてみると山で使えそうなアプリが結構あったが、結局、山岸さんのiPhoneに入っていて最初に見せてもらった「i地形図ナビ」を購入して有明山一帯の地形図をキャッシュに取り込んだ。林の中でGPSが捕らえられるかわからないが、これで紙の地形図はポケットに入れて置くだけになりそう。

Ichikeizunaviicon
 
 有明山神社集合 午前4:00 
 表参道(黒川)出発 午前5:00

 受付をその前に行うので3時半には家を出ないとならないだろう。今夜、眠れるだろうか? 他の人たちの足を引っ張らないよう今夜はたくさん飲むのはやめておこう。


| | コメント (3)

«明日有明山奥社祭